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【2025/05/06 18:10 】 |
簡単な事のようで難しい事
昨日は、私の顧客で最も小さい零細企業を訪問した。

この顧客へ行くのは3年ぶりぐらいだろうか、電話やメールの
やり取りはあったが、リーマンショック後に与信管理として
訪問するべきであったが、多忙で、行けずじまいであった。

ここ数カ月の取引金額の増加、評点の異常な低さ、
またこの会社は30年前に不渡りを出した事がある、
これらの背景があり、訪問して調査することになった。

3年ぶりの横浜市内の某駅・・・駅前の開発が進んで
景色が一変してしまった。

しかし少し離れると変わらぬ風景があり、何となく懐かしくなる。
この町は昔は別の顧客もあり、20代のころよく通っていた。
今は顧客が海外進出でこの町の拠点を閉めてしまった。

駅から2kmほど離れた住宅街に今回調査する会社がある。

会社の前に到着・・・自動加工機の音が聞こえる。

入口から名を名乗のると、社員の方に続き、社長が出てくる。

「やあ、どうも」

一時期、肝臓を壊していたようだが、元気そうだ。

社長からは、私と軽く飲みたいので、夕方ごろ来るように言われたいたが
早めに到着してしまった。

しばし、作業場で社長から会社の状況をヒアリングしたり
社員の方と実務の話をしたりする。

この会社は社長、社員2名、パート2名の計5名だ。

固定費は、人件費、監査機関の管理費、光熱費
・・・・合わせて150万円/月ぐらいか。

人数が少なく、建物は持っているし、設備も購入済みで
ランニングコストも大して無さそうである。

製造業なのに、ここまでスリムな組織は逆にしぶといと見る。

単純に毎月150万円の利益を生み出せばいい。

私自身もこれからの独立後のやりくりを思うと、非常に臨場感のある話で面白い。

不安要素は、64歳になる社長の健康状態と、後継者である息子さんだ。

社長は思っていたより体は調子良さそうだ。
息子さんはちょっと抜けていそうな印象があるが、
社長の実直さを受け継いでいる。


定時になり、社長と2人で駅へ向かい、周辺の飲み屋へ入る。


昔は週10回ぐらい飲んでた社長であるが、肝臓を壊してからは
週1回にしているようだ。

「私もこの会社をはじめて45年ですよ。」

「何とか皆さんに支えられてやってこれたかな。」

「ここまで食ってこられて、孫もいて、とりあえず欲しいものは無い。
後は、自分が世の中の為に、残りの人生どんな事ができるかなって思う。」

本当に心が純真な人だ。
学歴があるわけではないが、同業者には畳む者もいるなか
45年間、倒産させず会社を存続させてきた。

そして、周りへの感謝を忘れない心、これで周囲は社長を信頼する。

この会社は、この信頼で大手企業からの引き合いが向こうからダイレクトで来る。

信頼関係は、これから私がビジネスをしていくにあたっての哲学のひとつである、
これが無ければ売り切りの焼き畑農業になり空しさだけが残り、トータルで見れば
短期間でしか稼げないだろう。

簡単な事のようでとても難しい事だ。
これを自然体でやれている社長は、ある意味ビジネスの天才だ。

社長の息子さんも実直な方だと見受けれるが、まだまだ社長のサポートが必要だ。

社長にはお体だけは大事にしていただきたい。





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【2010/08/07 11:27 】 | 第1章 会社を辞めるまでの日々 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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